東京地区の参議院選挙 遊説を聞いてみた (続き:共産党)

一昨日(7/15)、最後に下北沢で吉良佳子さんの講演を聞きました。わざわざ夜の下北沢までノコノコ出掛けるなんて、自分も物好きなものだと思います。

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  • 先に感想ですが、共産党副委員長の田村智子さんの応援演説を聞き、これが自分が一日歩き回って聞いた中で一番良かったです。突込みたいところは多々ありますが、訴える内容がありました。学芸会の演技のような講演をされる吉良さんと対照的でした。

以下、ずらずら書きますが、結局高校生のころから自分は成長せず、馬鹿なまま歳だけ取ったなと再認識している所です。

  • 当日は、97周年記念だったそうです。共産党の原点は「原点は貧乏を無くそう」だった。戦争で死ぬのは貧乏な人だった。資源の搾取に反対したのは共産党。そう話されていたと思います。ですが、そもそも自分は貧困を無くすのに、資本主義も共産主義も、右も左もない、と私は思っています。貧困を肯定していないし、特に戦前の軍は、上は官僚主義で指導層として機能していなかったとしても、貧困から脱却を目指して軍に入った日本人も多くいてて、小林喜多治が偉いというのには全く賛同しません。問題を解決できるか否か、結局それだけだと思います。ところで、SDGs(Sustainable Development Goals)の目標1が「貧困を無くそう」ですね。

  • 応援演説も吉良さん当人の話でも、何度も校則問題が話されました。おかしな校則が生徒に押し付けられている、それを解決するために、学生の権利を獲得した、という「成果」の話でした。自分は、この学校側と生徒という対立構造に違和感を感じます。背景にあり、本質的なのは教師の劣化、より高次のシステムの問題ではないかと思いました。教師は一度なれば、通常はずっとその職業を続けられます。それが問題なのだと思っています。また、中央が管理すればよい、というシステムも変化や多様性が求められる現在は、機能しないと思います。校則問題は、教師層がまともならあのような問題は起きなかったのではないかと思います。生徒を権利を勝ち取った、人の話を聞かない現政権が悪い、というところには違和感を感じます。とはいえ、あの監視社会の中国の躍進をどう見るか、、とかいろいろ自分ももっとよく知らないことには語れませんが。吉良さんのごかつやくはこちらにありましたが、校則と共産党はかなりむかしからいろいろかかわりがあったようですね。

  • 私は、沖縄、福島、アメリカの話が出たところで、やはりこれこそ政治家が扱うべきテーマだと思いました。個人が国など巨大な力と向かい合わざるを得ない場面です。自分もおじさんのせいか、不覚にも沖縄や福島の話があるところで、涙が出そうになりました。

  • 書類送検されたブラック企業400社のリストが成果とのことです。ブラック企業は、なぜブラック企業なのか。もちろんただ利益を追求しているだけ、と答えることもあるでしょうが、そこには業界の構造があります。叩きやすいところを叩いているだけではないでしょうか、と突っ込みたくなりました。もちろん、長時間労働、過労死家族。シングルマザーの問題を肯https://www.mhlw.go.jp/kinkyu/151106.html定するわけでは全くないし、放置してよいとは思っていません。ソースは「労働基準関係法令違反に係る公表事案」かな。厚生労働省のページに長時間労働削減に向けた取組がありますが、企業を縛るのは本質ではないすよね。

  • 減らない年金。高額所得者からお金をもっと徴収して、1億円確保できるそうです。 アベノミクスで資産が2倍になった富裕層、という言葉があった気がしますが、その理由を忘れました。海外からの配当に税金をかかららない、広げられた大企業向けの減税とメモしましたが。リンク

  • 授業料を半額にするそうです。仮に授業料が半額になったとして、自分にとっては何なのだと思います。今でも奨学金(無利子)を返済しています。

  • 貧困の話で、保険証の発行の条件を改善したようなことを話されていた気がします。それは良いことだと思いました。

  • 駆け込み寺を作ることは良いと思います。しかし、それは被害を無くすことにはつながらないし、被害がある社会と共存できる、なんてなれば元も子もない。就活セクハラはなぜ起きるのか、当事者だけの問題にせず、社会の現状、政治の問題として向き合ってほしいと思います。

いろいろ思い出したり、考えさせられたりしました。とりあえず、これで遊説を聞いてみたのメモはおしまい。